「にゅうがくしきがおわって、いよいよ あしたから しょうがっこうの じゅぎょうが はじまります」。新たな環境にドキドキしているのは、子どもだけではないようです。
主人公のしたじきくんは、何やら元気がありません。「ぼく、しょうがっこうに いくの、こわいよ。おうちに いたい」
不安いっぱいのしたじきくんに、えんぴつたちが「わたしたち みんなで ランドセルに はいっていくんだから へいきよ」と言いますが、「きみたちは いいよ。おんなじ えんぴつたちの なかまが いっしょにいるもん。ぼくなんか、ひとりっきり」としたじきくん。
したじきくんは仲間を求め、筆箱やクレヨン箱に入ろうとしますが、大きくて入れません。そんな時、「おーい、したじきくん!」と呼ぶ声が。声の主は誰でしょうか?したじきくんは無事学校へ行けるのでしょうか?
したじきくんは、どんなお子さんも抱く入学時の何とも言えない不安を表す存在。親子で読むと、その気持ちが少し和らいで、学校が楽しみになるはず。
そして絵本には、たくさんのかわいい文房具が出てきます。読んだ後は文房具を大事にしてくれるかもしれませんよ。
対象年齢 | 小学校低学年ぐらいから |
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作者名等 | 二宮 由紀子・文/山村 浩二・絵 |
出版社 | アリス館 |