かきごおり

 
 
 真っ青なお空にもくもく、大きな入道雲。丘はお日さまがギラギラ黄色く照らしています。こんなあつーい日にはやっぱり、かきごおりです。
 どーんと大きなかきごおり。シャリシャリこおりのお山には、はちみつとメープルシロップがたっぷりのっかっていて、冷たくておいしそうです。
 大きなかきごおりに、からすさんが飛んできて、こつこつ、ついばみます。たっかたっか、きりんさんもやって来て、ぺろぺろ。今度はごりらさんがゆっさゆっさやって来て、うまいぞ~。
 どっすんどっすん、おすもうさんもかけつけ、ごっつぁんです。高い木からは、りすさんが、するするおりてきて、かりかり、かじりつきます。冷たくて暑さも吹っ飛びます。
 かきごおりを食べたお友だちの名前の最初の文字を並べてみると、「○○○○○」になりますね。
 でも、まだかきごおりはたくさん残っています。他にも食べたいおともだちがやってきて、みんなですっかりたいらげ、大満足です。
 絵本を読んだら、とってもかきごおりが食べたくなりました。リズムのある言葉遊びも一緒に楽しめる1冊です。

佐藤郁(鹿角市立花輪図書館)

(令和6年7月13日秋田魁新報掲載)

 

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対象年齢 3歳ぐらいから
作者名等 石津 ちひろ・作、植垣 歩子・絵
出版社 講談社