真っ白い雪が降る中、白い息を吐きながら雪寄せする日々。暦の上では春ですが、水墨画のような世界はもう少し続きそうですね。今回は春に思いをはせながら、色鮮やかで躍動感あふれる絵本をご紹介します。
「ずんずん ちゃ ずんずん ぱ ずんずん ちゃ ずんずん ぱ」リズミカルな音に合わせて登場してきたのは「ねんどろん」。四角、三角、丸の形をした、色鮮やかな粘土のようなねんどろんたちが、リズムに乗って形を変えながら歩きます。
「ぴたぴた ぎゅ ずんずん ぎゅ」とくっつきあったり、「ころころ ねん ころころ どろん」とボール形になって転がったりとなんだかとっても楽しそう。自動車や飛行機、船にも変身! 仲間と一緒に変化し続けるねんどろんたちのめんこい表情から目が離せません。
赤ちゃんの色彩感覚は誕生後に急速に発達するといわれており、この絵本は乳幼児にピッタリ。また、音や言葉を繰り返し口ずさむと、自然と心躍るリズムが生まれてくるので、歌やリズム遊びに興味が出てくる年齢のお子さんにもおすすめです。
さあ、大人の皆さんもご一緒に! リズムに乗って感じるまま、思いのままに「ねんねんどろん ねんどろん♪」
髙橋 寛光( あきたパパ絵本チーム「パパコラボ」 )
(令和5年2月11日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 赤ちゃんから(0歳~ ) |
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作者名等 | 荒井良二・著 |
出版社 | 講談社 |