「だるまさんがころんだ!」のリズムで楽しめる絵本です。手や足が出た7個のだるまたちが「だるまさんがならんだ」「だるまさんがきけんだ」「だるまさんがしずんだ」「だるまさんがねこんだ」のフレーズに合わせていろんな決めポーズをしています。今度はどんなことが起きるのか、ページをめくるのがだんだん楽しくなっていきます。
火を吐く恐竜と遭遇したり海に落ちて風邪をひき寝込んでしまったりと、大変な目に遭うだるまたち。彼らの身にふりかかる出来事も、そのたびに変わる表情も見どころです。子どもたちと一緒に読んでいると「ピンクのだるま、あの時はどんな顔をしていたんだっけ?」と絵本のページを行ったり来たりして笑いが絶えません。
だるまたちのカラフルな色も心をわくわくさせてくれます。同じ形をしているけれど、それぞれが個性的な表情や色を持っています。同じポーズをしていても、一つ一つが「だるまなんだ」と自己主張しているよう。そんなだるまたちが、おかしくて楽しくていとおしくなる一冊。
石坂 千雪( 鹿角市児童センター・子ども未来センター )
(令和5年1月14日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
---|---|
作者名等 | おおなり修司・文/丸山誠司・絵 |
出版社 | 絵本館 |