今回はお雑煮の絵本です。みなさんは、お正月にお雑煮を食べましたか? え? もう飽きたですって? でも、お雑煮こそお正月料理の主役なのです。年内最後の料理がお節料理、そして、年が明けて一番初めの火で作るお料理がお雑煮となります。
十二支たちのお正月の様子を見てみましょう。ねずみたちは、新年初めての水を井戸でくんでいます。これを「若水」と言って、この水でお雑煮を作ります。全員で「あけましておめでとう」のあいさつをしたら、鏡餅に宿る年神様にもごあいさつ。一番うれしそうなのは、やっぱり今年の干支のうさぎでしょうか。
お節料理を食べたり、初詣に行ったり。たこあげや羽根つき、すごろくなど、みんながお正月らしい遊びに興じる中、さるがせっせとお雑煮作りに取りかかり、いのししは餅を焼きます。そして、12種類のお雑煮が勢ぞろいしました。白みそ、すまし仕立て、あっさりしたものや甘いあんこの入ったもの、どのお雑煮もおいしそう。
お正月ってやっぱり特別ですね。さあ、今年もたくさん、たくさんがんばって、次のお正月にまた元気にお雑煮を食べましょう。今年もみなさまに良いことがたくさんありますように。
遠藤 美弥子( おはなしの会「おはなしの扉」 )
(令和5年1月7日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 5歳ぐらいから |
---|---|
作者名等 | 川端誠・作 |
出版社 | BL出版 |