ワクワクする題名と笑顔の食べ物たちが楽しそうな、ことば遊び絵本です。食べ物を擬人化した独創的なタッチのイラストと緻密なしりとりの展開、ことばのセンスが光ります。
しりとり大会にエントリーしたのは、おすし屋さん、パン屋さん、ケーキ屋さん、ラーメン屋さん、レストラン、果物屋さん、八百屋さん。それぞれのお店の食べ物たちは気合十分です。なぜなら、優勝のプレゼントは「なんでもほしいもの」ですから。
最初は「あ」から始まり、ケーキ屋さんの「アップルパイ」が登場。次はおすし屋さんの「いくら」。その次にラーメン屋さんの「ラーメン」が出てきましたが、「ピピピピー!」。審判員のアウトコールです。
しりとりのルールは、ことばの最後の文字が頭文字になる別のことばをつなぎ、「ん」がついたらアウト。帰って行く「ん」のつく食べ物たちの落ち込んだ表情が切ないだけでなく、波乱も起きます。
最後に優勝するお店は…見てのお楽しみです。見事な伏線回収と、優勝プレゼントに拍手喝采!
仁村 由美子( 聖霊女子短期大学付属幼稚園・保育園 )
(令和4年11月5日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 5歳ぐらいから |
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作者名等 | シゲタサヤカ・作 |
出版社 | 白泉社 |