皆さんは、ついつい不満や文句ばかり言ってしまうことはありませんか? 言い過ぎると、とんでもない病気にかかってしまうかもしれませんよ。
村に住むメシュカおばさんが話すことといったら、朝から晩まで不満ばかり! 村の人たちもあきれるほどでした。ある朝、おばさんの舌がちくっと痛み、それから変なことが次々と起こり始めます。ピクルスみたいだと文句を言いながら息子を起こしに行けば、ベッドの上に大きなピクルスが乗っているし、家が小さすぎると言えば、家が縮んで体がはみ出てしまいます。重い足はカボチャのよう…ではなく本物のカボチャに!
なんと、言ったことがすべて本当になる病気にかかってしまったメシュカおばさん。村の学者・ラビから病気を治すたった一つの方法を教わりますが、彼女の運命はいかに。
言霊といって、発した言葉が本当になるという考えが古来からあります。寓話のようなお話を「がまくんとかえるくん」シリーズでおなじみのローベルの絵が愛らしい絵本にしています。
髙橋 里后( 秋田市立中央図書館明徳館 )
(令和4年10月22日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 小学校低学年ぐらいから |
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作者名等 | キャロル・チャップマン・さく |
出版社 | 好学社 |