この絵本は「ばばばあちゃんの絵本」というシリーズの一冊です。ばばばあちゃんはある夜、あまりにもお星さまがきれいだったので、一晩中外で空を見ていたくなりました。なんてロマンチックなんでしょう! 早速家の中からベットを引きずり出してきて、寝っ転がります。
星空を眺めていたら、お茶を飲みたくなったばばばあちゃん。道具をわざわざ家の中から運んできました。ついでにテーブルまで持ちだして、ベッドの横に置きました。今度は「おなかがすいたらどうしよう」と心配になり、ジャムやこしょうなどの食べ物だけでなく、レンジや冷蔵庫まで持ってきました。
ばばばあちゃんはたくさんのものを運び出します。「え、そんなものまで!」とつい笑ってしまうようなものまでありますよ。そしてとうとう、家財道具を全て1人で運び出してしまうのです。とってもパワフル!
さて、ばばばあちゃんはいったいこれから何をするのでしょうか? 「そんなことしたら星空が見えなくなっちゃう…」という展開が待っています。
石坂 千雪( 鹿角市児童センター・子ども未来センター )
(令和4年9月3日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
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作者名等 | さとうわきこ・作・絵 |
出版社 | 福音館書店 |