ゴリラのおとうちゃん

 子どもと絵本を読む時間が、親子にとって大切なコミュニケーションの時間であることは、皆さんご承知かと思います。では、パパと一緒に絵本を読むことで、子どもの好奇心や経験の窓が開くことを知っていますか?
 しかし、「絵本なんてどうやって読んだらいいの?」というパパもいらっしゃるかもしれません。そんな方にはぜひこの一冊をお薦めします!
 この絵本は、関西弁を話すゴリラの親子が、子ゴリラの「なあ おとうちゃん あそんで~や」の一言から、体を使ったさまざまな遊びをするという内容です。
 「おとうちゃんすべりだい」や「おとうちゃんひこうき」はどんな遊びか想像がつくのではないでしょうか。でもこの絵本には「おとうちゃんたこやき」という遊びも…。どんな遊びかは、見てのお楽しみ。最後の大技「おとうちゃんおすし」からの…「バンジー!!」にもぜひチャレンジしてみてください。
 この絵本の通りに子どもと遊ぶだけで、親子のコミュニケーションはバッチリ。そして、パパの体が鍛えられるというオマケつきです(笑)。パパたちに、ぜひとも読んでいただきたい一冊です。

 林 一輝( NPO法人ファザーリング・ジャパン東北 )

(令和4年6月18日秋田魁新報掲載)

 

2022あふれちゃんのえほんばこへ進む

対象年齢 3歳ぐらいから
作者名等 三浦 太郎・作
出版社 こぐま社