いつの時代も子どもって「乗り物」シリーズに興味があると思います。中でもバスはどの年齢のお子さんにも人気がありますね。指さしができるようになった赤ちゃんから5歳ぐらいのお子さんまで楽しめる絵本を紹介します。
いろいろな色のバスが登場します。最初にやってきたのはあかいバス。乗っているお客さんや運転手さんはシルエットで描かれています。ページいっぱいに広がるカラフルな色使いが、想像をかき立てます。
くろいバスもやってきます。バスの色によって声のトーンをちょっと変えて読んであげると、子どもたちも引き寄せられていきます。さて、何が降りてきて何が乗るのでしょうか?
乗り降りの時のオノマトペ(擬音語、擬態語)もリズミカルで聞いていて心地良いですよ。色を覚えるきっかけとなったり、言葉が出始めたお子さんがまねをしてお話ししたりするかもしれません。バスは色以外にも細かい違いがあって、読むたびに発見があります。
ふと、この絵本にはあおいバスが登場しないことに気がつきました。あおいバスには何が乗るかなぁ、何が降りてくるかなぁとお子さんと考えてみるのも楽しいかもしれませんね。
佐竹 美緒( 秋田市河辺保育所 )
(令和4年5月21日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
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作者名等 | tupera tupera・作 |
出版社 | 大日本図書 |