ぱんつくったよ。

 さぁ、一緒に絵本のタイトルを読んでみましょう。せーの!
 「ぱんつくったよ。」
 皆さんどう読んで、どんな姿や風景が浮びましたか?「ぱん/つくったよ」だと、表紙のお相撲さんが、このパンを作ったよと教えてくれている姿が浮かびそうですね。一方、「ぱんつ/くったよ」では? 今回は、文章を区切る場所を変えると意味が変わってしまう、言葉遊び絵本をご紹介します。
  例えば、「ぽけっとから とりだします。」という文章と、ポケットからハンカチを取り出している子どもの絵、「ハンカチのほかにもいろいろはいっていますよ」というヒントが同じページに載っています。ページをめくると「ぽけっとから とり だします。」という文章、ポケットから多種多様な鳥を出す子どもの絵が描かれています。
 どこで区切るといいかな、どんな絵になりそうかな、と考えながら読んだり、「ヒントは○○」、「あっ! わかった♪」とお子さんとコミュニケーションをとりながら読み進めたりすることもできますよ。会話が弾み、楽しい時間は区切りなく続いていくことでしょう♪
 平田昌広さん、景さんご夫婦によるシリーズ2作目「ぱんつくったよ。2」もありますので、ぜひセットで味わってみてくださいね。

 

髙橋 寛光( あきたパパ絵本チーム「パパコラボ」 )

(令和4年2月12日秋田魁新報掲載)

 

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対象年齢 小学校低学年ぐらいから
作者名等 平田昌広・作 平田景・絵
出版社 国土社