好奇心旺盛なひよこが、散歩をしながら出会った動物たちと鳴き声をとりかえっこするお話です。ちょうど、冬仕度をする前の様子が描かれているので、今の季節にぴったりですね。
畑仕事をしているにわとりのお父さんお母さんに、遊びに行くことをしっかりと伝え、「ピヨピヨ」と散歩に出掛けたひよこ。一番最初に出会ったねずみと鳴き声のとりかえっこをします。ねずみが「ピヨピヨ」と歩くので家族はびっくり。その後もブタやカエルなどいろいろな動物たちと鳴き声を交換していきます。とりかえっこに驚くそれぞれの家族の姿にも注目です。
散歩の途中、ひよこを食べようとするねこに出会いますが、食べられずにすみます。さて、どうして食べられなかったのでしょうか。最後に会ったのは、カメ。カメの鳴き声は聞いたことがないのですが、どのような鳴き声なのでしょうね。
絵本を繰り返し読む中で、子どもたちも鳴き声をとりかえっこする面白さに気付きます。絵本に出てくる動物たちのほかにどんな動物がいるか一緒に考えると、楽しい時間を過ごすことができそうですね。
種村 智子( 秋田市寺内保育所 )
(令和3年11月20日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
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作者名等 | さとう わきこ・作 二俣 英五郎・絵 |
出版社 | ポプラ社 |