月のふしぎ

 秋の夜空に似合うもの。それは何といっても、お月さま。この季節にふさわしい絵本を紹介します。
 さあ、夜空の満月をじっと見てみましょう。月の模様は何に見えますか。日本では、お餅をついているうさぎ。アメリカでは、女性の横顔。イタリアでは、大きなハサミのカニ、と言われているそうですよ。同じ模様でも、見え方は人それぞれ違うのですね。
 地球から見える満月の大きさもいつも違っています。地球の一番近くに来た時のスーパームーンを500円玉の大きさとすると、一番遠くにいる時のマイクロムーンは10円玉くらいの大きさになるそうです。
 そして、私たち人間にとって一番重要といっても過言ではないのが、月の満ち欠けです。約30日周期で繰り返すことから、これがカレンダーの始まりになっています。他にも地球の生物の営みと月が深く関係していることなど、月にまつわるお話が、きれいな夜景のイラストとともに描かれています。
 子育て中は何かと心が疲れやすい時もあるかと思います。そんな時はほんの少しの時間だけでも、月の不思議なパワーを感じてみるのも良いかもしれませんね。

 千葉 智晴( 木育パパサークル「あきた木木遊び隊」 )

(令和3年9月4日秋田魁新報掲載)

 

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対象年齢 小学校低学年ぐらいから
作者名等 いしがき わたる・絵/おおぬま たかし・監修
出版社 マイルスタッフ