れいぞうこからとーって!

 暑い夏がやってきました。この季節、大活躍するものといえば、冷蔵庫ですね。子どもの頃に冷蔵庫から「お豆腐、取ってー」なんて、お手伝いを頼まれたことがありませんか。今回紹介する絵本は、そんな記憶を呼び起こすようなお話です。
 登場するのは動物たちの家族。それぞれの家にある冷蔵庫の中にはたくさんの食材が詰まっていて、うらやましいです。
 うさぎの家では、ママが「ブロッコリーをとってちょうだい」とお願いをします。子どもたちは、「みどりいろでもこもこしている」というヒントを頼りに、張り切って探し始めます。
 ねこの家では「えびをとってほしいな」とママが子どもたちにお願い。とても大きな冷蔵庫には彩り豊かな食材が入っていて、カニやロブスターなど似たような色合いの食材も。「パックにはいってならんでいる」というヒントがポイントでしょうね。
 さてさて、動物たちはこの後、見つけた食材をどのように使ったのでしょう。それは絵本を開いてからのお楽しみ。
 どの家の冷蔵庫にも、扉には食材のメモが貼られています。読み聞かせの時に探す食材を変えて「探し絵」のレベルを上げることもできますよ。ヒントもお忘れなく。

 千葉 智晴( 木育パパサークル「あきた木木遊び隊」 )

(令和3年7月24日秋田魁新報掲載)

 

2021あふれちゃんのえほんばこへ進む

対象年齢 小学校低学年ぐらいから
作者名等 竹与井 かこ・作
出版社 アリス館