おへそがえる・ごん  ①ぽんこつやまのぽんたとこんたの巻

 表紙に描かれているのが、主人公のかえるのごんです。手(前足)でおなかを隠していますね。初めは「ここは、ちょっとみせられない」なんてとぼけていますが、秘密はすぐにばれてしまいます。なんと、ごんのおなかには、押しぼたんのようなおへそがあるのです!押すとどうなるのでしょうか。実はこのおへそには、不思議な力があるのです。そのおへそパワーで、ごんが大活躍しますよ。
 町に出掛けたごんは、「かえるのくせに、こんなところへくるとは なまいきだ。どけっ!」といばる人間たちに出くわします。ごんも負けてはいません。かえるのジャンプでピンチ脱出、おへそパワーで逆襲です!
 そうして、おなかがすいたごんに、けんという男の子がおにぎりを分けてくれました。ごんは戦に連れて行かれたお父さんを探しに行くというけんと、一緒に旅に出ることにします。
 化け物に会ったり、新しい仲間と出会ったりしながら、ふたりの旅はこのあと「おにのさんぞくやっつけろの巻」、「こしぬけとのさまの巻」と続きます。合わせてお楽しみください。

 松橋 桜( 秋田市立中央図書館明徳館文庫 )

(令和3年6月26日秋田魁新報掲載)

 

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対象年齢 小学校低学年ぐらいから
作者名等 赤羽 末吉/作・絵
出版社 福音館書店