つみき

 タワーのように積み木を積んでいくのはドキドキハラハラ。子供たちは夢中になって遊びますよね。そして、高く積み上がったところで「がっしゃ〜ん」と崩れるのはお約束でしょう。崩れてしまうことが積み木の醍醐味ですもんね。
 今回、紹介する絵本に登場する積み木は様々な形にそれぞれ個性的な顔立ちをしています。眼鏡をかけていたり、髭を生やしていたり、鼻が高かったり。この表情豊かな積み木たちを一段ずつ積み上げていきますよ。
 ひとつ、ふたつ。みっつ、よっつ。遂には十段積むことができました。やったね!
 でも、あれ?あれれ?
 てんとうむしが一番上の積み木に飛んできて止まりましたよ。途端に積み木たちは緊張した面持ちに。すると、積み木たちはゆらゆらと揺れ始めてしまいます。歯を食いしばり、耐える積み木たちですが、さらに大きく揺れ動いてしまい・・・。やっぱり「がっしゃーん!」と崩れてしまいます。
 さあ、この後は、どうしようかな~。
 おしまいの方で、積み木をしていたのが誰だったのかもわかるような仕掛けもありますので、繰り返し読み聞かせすることで子どもの反応も変わってきそうです。
 『木育』の始めの一冊としていかがでしょうか。


 千葉 智晴(木育パパサークル「あきた木木遊び隊」)

 

2020あふれちゃんのえほんばこへ進む

対象年齢 赤ちゃんから(0歳~ )
作者名等 中川 ひろたか/文 平田 利之/絵
出版社 金の星社