にじ

　タイトルから「もしかして？」とピンときた方もいるかもしれません。絵本のモデルは、新沢としひこさんと中川ひろたかさんによる歌「にじ」。卒園・卒業ソングとして歌い継がれ、テレビCMなどでも多数活用されている名曲です。
　この歌が大好きなあべ弘士さんが描いた世界は、彩り豊かで温かさにあふれています。雨上がりの空一面に広がった虹は、鮮やかで美しく、明るい未来へとつながっていくようなエネルギーが伝わってきます。登場人物に思いをはせたり、自分の思い出や今を重ねたりして読むたびに温かく包み込んでくれるでしょう。
　また歌の歌詞が文になっていて、巻末には楽譜も掲載されています。お子さんと一緒に歌いながら読み進めるのもいいかもしれません。お孫さんや転機を迎える大切な人へのプレゼントとしてもお薦めの一冊です。「きっとあしたはいいてんき」。絵本を通して皆さんにすてきな虹がかかりますように♪
　

（令和3年3月7日秋田魁新報掲載）

　髙橋　寛光（　あきたパパ絵本チーム「パパコラボ」　）

　

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