おすしのさかな

 おすしは好きですか。
 この絵本の表紙の写真をご覧ください。新鮮でおいしそうなおすしがずらりと並んでいます。皆さんはどれから食べたいですか?
 中を開くと、またおいしそうなおすし。でも今度のネタは赤いものばかりです。このおすしのネタは何でしょう。
 ページをめくると、広い海をぐいぐい泳ぐ大きなマグロが登場。このマグロがおすしになるまでを、写真と文で丁寧に説明しています。
 自分の背丈よりも大きいマグロを捕まえる漁師さん。マグロを長い包丁で解体していく魚屋さん。おいしいおすしを握るおすし屋さん。私たちがおすしを食べるまでには、いろいろな人の手が介されているのが分かります。
 マグロの他にも、海の中を群れで泳ぐアジや、海も川も泳ぐサケなどがおすしになるまでも紹介されています。私たちはおすしから海の恵みをたくさん頂いているのですね。
 握ったおすしを「へい おまち!」と出してくれるおすし屋さん。最後は裏表紙のあがりで、ごちそうさまでした!

 田丸 美穂( 秋田県子ども読書支援センター )

(令和2年11月2日秋田魁新報掲載)

 

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対象年齢 5歳ぐらいから
作者名等 川澄健・サンシャイン水族館/監修 古島万里子/写真撮影 中沢正人/イラスト
出版社 ひさかたチャイルド