ここはニュージーランドの工場現場。何かを「たてる」ために、人も機械も工具もフル稼働しているようです。初めに登場するのは大きな掘削機。「ほるぞ、ほるぞあなほりだ」とドリルで杭を打つための穴を掘っていきます。
臨場感あふれる絵とセットになっているのが、作業時に聞こえてくるさまざまな音たち♪例えば、穴を掘る時の音は「ギュルルルルッ」という文字で表され、杭打ち、ペンキ塗りなど、工程ごとにその様子と音が描かれています。
さらに、音を表す文字にもご注目を!穴を掘る時の音「ギ」の縦線が掘削機のドリルのように描かれていたり、刷毛やローラーでペンキを塗る時の音「シュー シュルー」の文字全てがペンキを塗っているような字体で描かれていたりと、文字からも臨場感が伝わってきます。
さてさて、最後にこの建物に無くてはならないものが運ばれてきましたよ。建てられたものは何かというと…
音をお子さんに表現してもらうもよし、日本の工事現場と同じところや違うところを探してみるもよし、わが家ならではの楽しみ方をつくっていってくださいね。
髙橋 寛光( あきたパパ絵本チーム「パパコラボ」 )
(令和2年9月13日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
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作者名等 | サリー・サットン/作 ブライアン・ラブロック/絵 あらやしょうこ/訳 |
出版社 | 福音館書店 |