夜も寝苦しい日が続いていますね。そこで、いたずら好きなお化けが登場する絵本で涼しくなってみませんか?
お化けは夜が大好きです。家族みんなが寝静まった頃、そっと現れて玄関や寝室、洗面所などで人間のまねを始めます。
「どろんばあ」と呪文のように唱えると、ひとつ、ふたつと、お化けが登場します。中でも子どもたちは、のっぺらぼうが鏡を見ながらお化粧をする場面が面白いようで「口が曲がっているね」「目がないのになんで描けるのかな」などと盛り上がります。
最後は「とおでとうとうあさがきた」。お化けの一番苦手な朝が来てしまいます。お化けたちはどうなってしまうのでしょう?
お化けが現れる家は昔ながらの家のため、見たことのない家電製品や日用品が出てきます。一つ一つの部屋をじっくり見て、どんな時に使うのか、現代の何に当たる物なのか、会話を楽しむのもお勧めです。
そして、見どころをもう一つ。飼い猫はお化けが現れるたび、表情が変化していきます。たくさんのお化けを見た猫はどうなってしまうのでしょうか。
(令和2年8月16日秋田魁新報掲載)
種村 智子( 秋田市寺内保育所 )
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
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作者名等 | 小野寺 悦子/文 植垣 歩子/絵 |
出版社 | 福音館書店 |