皆さんは、地獄という言葉から何を思い浮かべますか?えんま様、鬼、血の池、針の山・・・しかし、表紙のえんま様はというと・・・満面の笑みを浮かべていますし、なぜか真っ赤なスープのラーメンまで持っていますねぇ。早速じごくのラーメンやののれんをくぐってみましょう。
「あ~あ天国へ行ってみたいなあ」「地獄には何にもないから、地獄大嫌い!」。地獄にいる人間たちのため息や不満を聞いたえんま様は「天国なんかに負けるもんか!」と、大好きなラーメン屋を始めます。看板メニューは地獄にぴったり、から~い真っ赤なスープの「地獄名物・血の池ラーメン!」。
辛そうなラーメンにみんなじりじり尻込み。あまりの辛さに人間も鬼たちもひっくり返ってしまうほどです。それでも、どんぶり1杯食べたらあるご褒美をもらえるといううわさを聞きつけた人間たちで、ラーメン屋は大繁盛。辛い匂いはついに天国にも届いたようで、天国からのお客さままでやって来ました。
さあ、ご褒美を手にするのは誰なのか!ラーメン作りで忙しくなった地獄の変化も見逃せませんよ。お子さんと一緒に余すことなくたっぷりとご堪能ください。
髙橋 寛光(あきたパパ絵本チーム「パパコラボ」)
(令和2年8月9日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 5歳ぐらいから |
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作者名等 | 苅田 澄子/作 西村 繁男/絵 |
出版社 | 教育画劇 |