主人公の男の子がおもちゃや乗り物などをテーマに、一日そのものになりきってみる「いちにち」シリーズ。今回は昆虫をテーマとした一冊をご紹介します。
「昆虫ってかっこいいな。僕も昆虫みたいにかっこよくなりたいな」とカブトムシを眺めている男の子。「よし、一日昆虫になってみよう」と一大決心!
さぁ、男の子と一緒に沢山の昆虫になりきってみましょう。
まずは、憧れのカブトムシに変身!りりしい表情を浮かべる姿は、かっこいいカブトムシそのものです。でも、現実は甘くないようで・・・
気を取り直して次に変身したのはアリ。土の中のすみかや通路が迷路のように描かれており、アリたちのさまざまな姿を楽しみながらゴールを目指します。その後も男の子はさまざまなものに変身し続けていきます。わが家でツボにはまったのは、チョウチョウとセミの姿です。
虫が好きな人はもちろん、ちょっぴり苦手という人でも大丈夫!ユーモアあれる絵や擬音が癖になります。ぜひお子さんと一緒に、昆虫の気持ちや昆虫から見た世界を想像しながら読んでみてくださいね。
(令和2年7月12日秋田魁新報掲載)
髙橋 寛光( あきたパパ絵本チーム「パパコラボ」 )
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
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作者名等 | ふくべあきひろ/作 かわしまななえ/絵 |
出版社 | PHP研究所 |