お子さまは絵を描くことが好きですか?さまざまな画材がありますが、小さな子にもなじみ深いクレヨンが活躍する絵本を紹介します。
赤や黄、緑など色とりどりのクレヨンの仲間が、自分の色を生かしてちょうちょや花、葉っぱなどを画用紙に描きます。そんな中、黒いクレヨンの「くろくん」は仲間外れにされ、寂しそうです。
「なんでぼくって、こんないろなんだろう」。悩むくろくんをシャーペンのお兄さんが慰めていると、絵を描いていた他のクレヨンが騒ぎ始めました。色を重ね過ぎて絵がめちゃくちゃになってしまったようです。
ここでシャーペンのお兄さんが、くろくんに耳打ちします。すると、くろくんは画用紙を真っ黒に塗りつぶしてしまいました。他のクレヨンがびっくりしていると、シャーペンのお兄さんがツツツーッと紙の表面を削ります。すると・・・?
お友達の良いところを認め、素直に謝って仲直りすることの大切さに気付かせてくれます。くろくんや他のクレヨンの気持ちを想像しながら読んでみると良いでしょう。
(令和2年5月31日秋田魁新報掲載)
種村 智子( 秋田市寺内保育所 )
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
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作者名等 | なかや みわ/作・絵 |
出版社 | 童心社 |