日本で田んぼを作るようになってから約3千年がたつそうです。はるか昔から日本人は稲を育て、お米を食べてきたのですね。どのようにお米が作られるのか、田んぼの世界をのぞいてみませんか。
米作りは毎年、規則正しく繰り返されます。田んぼを掘り起こす「田おこし」、水を入れる「代かき」、その後が「田植え」です。苗が成長すると雑草や害虫も出てくるので、取り除く作業もしなければなりません。
農家さんの丁寧な仕事によって実りの秋が訪れ、収穫の「稲刈り」が行われます。刈り取った稲から実を落とした状態の「もみ」、硬い殻を外した「玄米」、さらにそれを精米した「白米」となって、お店で売られる状態になります。
豊富な写真と解説で、手間暇かけて作られるお米のありがたみを知ることができます。田んぼの周辺にすむ、生き物の様子も興味深いです。
お米と言えば、県オリジナル新品種米「秋系821」の名称が今月から公募されています。この絵本を開き、農作業の様子や美しい田園風景を眺めれば、アイデアがひらめくかもしれませんね。
千葉 智晴(木育パパサークル「あきた木木遊び隊」)
(令和2年4月26日秋田魁新報掲載)
対象年齢 | 小学校低学年ぐらいから |
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作者名等 | 内山 りゅう/写真・文 |
出版社 | フレーベル館 |