“ちゅうちゅうたこかいな”という歌は知っていますか? 2個単位で物を数えるときに用いられる数え歌で、古くから様々な地方で親しまれてきました。最近では手遊びにもなっているようです。
この“ちゅうちゅうたこかいな”を絵本作家の新井洋行さんが面白い絵本にしてくれました。
表紙には歌にも歌われている蛸の姿。壺からでてきて、ご機嫌でポーズをとっています。「ちゅうちゅうたこかい…」と歌が始まる場面では、壺から少しだけ赤い頭が見えています。次のページ「な」で出てきたのは赤い蛸。案の定です。でも、その後に繰り返される歌では、赤い蛸と見せかけて…、蛸が“な”のつくものを次々に出してきます。どんなものがでてくるかは絵本を読んで当ててみてくださいね。壺から少しでているところがヒントです。秋田にちなんだものや意外なものも登場しますよ。
リズムよく読み進めることができる楽しい言葉遊びの絵本です。クイズのようにあてっこしながら親子で読み進めていけます。慣れてきたら「な」を別の言葉に変えて挑戦してみるのも面白いかもしれませんね。
田丸 美穂(秋田県子ども読書支援センター)
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
---|---|
作者名等 | 新井 洋行/作 |
出版社 | 講談社 |