子どもにとってひげは不思議なもの。自分には生えないからこそ興味を持ち、憧れるのかもしれません。今回は、阿部健太朗さんと吉岡紗希さんによる夫妻絵本作家ユニットの、ひげにまつわる愉快な絵本を紹介します。
ぷーたくんはある日、黒い顔に白いひげがチャームポイントのへんてこなラッパを拾います。ママに向かって吹いてみると「ぴよよよよ~ん♪」と、毛先がくるんと丸まった立派なひげが鼻の下に生えました。ママは「なかなかにあうわね」とご満悦です。
ぷーたくんはあちこちで不思議なラッパを吹きます。お店に並べたパンや、町のビル群も見事なひげ姿に変身。「ぼくらはひげパン!おいしいよ」などとうれしそうです。ぷーたくんはもっと大きなものにひげを生やそうと挑戦するので、続きは絵本で確かめてください。
「ひげらっぱらっぱぷー♪」。まるで呪文のような響きを奏でるラッパの音は、読み聞かせて盛り上がります。おまけの「へんしんひげシール」をいろいろな物に貼って、遊んでみるのもいいですね。
(令和2年2月16日秋田魁新報掲載)
田中 絵美( 秋田市立中央図書館明徳館文庫 )
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
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作者名等 | ザ・キャビンカンパニー/作・絵 |
出版社 | ひさかたチャイルド |