せなけいこさんのおばけの絵本は、ユーモアたっぷり。この絵本にでてくるおばけは怖くないので、小さい子も一緒に楽しめます。保育所の子どもたちも大好きな絵本です。
主人公のうさこは、こねこくんのお弁当に入っているおいしそうな天ぷらを見て、自分も作ることにしました。早速お買い物に行き材料を調達。タマネギを切ったら目に染みて、涙を拭こうと眼鏡を外しました。外した眼鏡はうっかり天ぷらの衣の中へ・・。
それに気付かず、うさこはどんどん天ぷらを揚げていきます。匂いに誘われておばけもそーっとやって来て、見つからないようにつまみ食い。そのうちおばけは油で滑って、衣の中にぽっちゃーん!さあ、眼鏡とおばけはどうなってしまったのでしょうか?その続きは絵本を読んでみてくださいね。
貼り絵のイラストは温かい雰囲気で、うさことおばけの表情も豊かです。うさことおばけがおいしそうに揚げたての天ぷらをつまみ食いする姿をみていると、無性に天ぷらが食べたくなってきます。
この絵本には、子どもがわくわくする展開がたくさん詰め込まれています。おっちょこちょいのうさこの姿に、きっとほっこりとすることでしょう。
(令和元年9月15日秋田魁新報掲載)
福本 優子( 寺内保育所 )
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
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作者名等 | せな けいこ/作・絵 |
出版社 | ポプラ社 |