おつむ てん てん

  好天が続き、出かける機会が増えてきますね。お出掛けの後は、親子で絵本を読みながら一息つくのもいいものです。今回は、赤ちゃんから楽しめる絵本を紹介します。
 タイトルの「おつむてんてん」は小さな子どもが頭を軽くたたくしぐさのこと。さっちゃんが頭を軽くたたき、口に手を当てて「おつむてんてん。おくちはあわわ」とやると、それを見ていたネコのにゃんこも「おつむてんてん。おくちはニャニャニャ」とまねをします。
 続いて、イヌのわんたも「おつむてんてん。おくちはワンワンワン」。赤ちゃんをまねする動物たちの表情がかわいらしいのです。
 赤ちゃんはまねっこが大好き。両手をパンパンと合わせると手を合わせるしぐさをしたり、「おいしいね。」とほっぺをポンポンして見せると、にっこり笑ってほっぺをポンポンしたり。その姿は本当にかわいらしく、赤ちゃんと通じ合えた喜びも大きい。
 繰り返される文章の響きが心地よく、イラストの色合いも優しいほのぼのする絵本です。親子でゆったりと読んで、目と目を合わせてまねっこ遊びを楽しんでください。きっとかわいいしぐさが見られ、幸せな気持ちになれることでしょう。

(令和元年6月2日秋田魁新報掲載)

 福本 優子(寺内保育所)

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対象年齢 赤ちゃんから(0歳~ )
作者名等 なかえ よしを/作  上野 紀子/絵  
出版社 金の星社