すっかり暖かくなり、青空の日も多くなりました。皆さんは公園に出掛けることはありますか?公園にはブランコやシーソーなど、さまざまな遊具がありますよね。今回はその中のひとつ、滑り台がたくさん登場する絵本を紹介します。
表紙を開くと、女の子が滑り台の階段を上りながらこちらに手を振っています。「それー」と最初に滑ったのは、見慣れたごく普通の滑り台。でも次のページから、変わった形の滑り台が続々登場します。各ページの隅に、次の滑り台の階段がさりげなく描かれていて、「今度はどんな形かな」と期待が膨らみます。
読み進めると、滑った先においしそうな特大パイがある「すべりぱい」、滑るところが平行になっている「すべれない」、空から巨大なすべりだいが落ちてきて「ずんべりだい」など、想像を超える滑り台のオンパレードです。書かれている言葉がそれぞれの滑り台の形とリンクしているので、声に出して読むことで絵との一体感を味わえます。いろいろな抑揚を試しながら、絵本の中の公園を楽しんでください。
作者の鈴木のりたけさんは同じシリーズで「ぶららんこ」「すなばばば」という絵本も出版しています。ブランコや砂場は一体、どんな形に変化していくのでしょうか?こちらもぜひ読んでみてください。
(平成31年4月14日秋田魁新報掲載)
田中 絵美(秋田市立中央図書館明徳館文庫)
対象年齢 | 3歳ぐらいから |
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作者名等 | 鈴木 のりたけ/作・絵 |
出版社 | PHP研究所 |