表紙には2頭のヒツジの写真。上は毛がモコモコのヒツジ、下は短い毛のヒツジです。そして、この本のタイトルが問い掛けてきます。「このあいだになにがあった?」。ページをめくると答えが明かされます。2枚の写真の間に、毛刈りされているヒツジの写真と並べて紹介しているのです。
ヒツジの次は、「オタマジャクシ」と「カエル」。同じように2枚の写真が提示され、途中にあった出来事が隠されています。「何があったのかな」と考えながら次のページをめくると、種明かしがあります。ほかにも、ひっくり返ったカメとヒトデ、空を見上げる人々など、何があったのか想像するのが楽しいテーマがいくつもあります。
中には「浴槽におもちゃを浮かべて遊ぶ男の子」と「風呂場の床に散らばったおもちゃを眺める男の子」という、ユニークな謎解きも登場します。
作者の佐藤雅彦さんはNHK・Eテレの「ピタゴラスイッチ」の企画・監修をしています。番組同様、何気ない暮らしに隠れている「不思議」を取り上げ、子どもたちの想像力や考える力を育む面白い1冊に仕上がっています。
柴田麻衣子(横手市図書館課)
対象年齢 | 5歳ぐらいから |
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作者名等 | 佐藤 雅彦/作 ユーフラテス/作 |
出版社 | 福音館書店 |