ペネロペひめとにげだしたこねこ

　ペネロペ姫は、小さなティアラとピンクの水玉模様のブーツが似合う、とっても元気なお姫様です。お城で王様とおきさき様と暮らしています。
　ある日、王様は新聞を読み、おきさき様は編み物をして、のんびり過ごしていました。退屈し始めたペネロペ姫が見つけたのは、編み物の毛糸にじゃれつく子ネコ。ペネロペ姫は、おなかにピンクの毛糸をぐるぐる巻きつけた真っ白なかわいい子ネコと遊びたくなります。
　ところが、子ネコは逃げ出してしまいました。逃げる子ネコを追い掛けるペネロペ姫。いろいろな動物たちも加わり、みんなでピンクの毛糸をたどって子ネコを探します。
 　子ネコは広いお城のいろいろな場所を逃げ回ります。子ども部屋から王様の仕事部屋、噴水のある中庭に馬小屋…。登場する動物たちもイヌにインコにクジャクと多種多様。ページをめくるたびに広いお城でのすてきな生活が垣間見られます。
 　そして最後に子猫がたどり着いた場所は…。
 　子ネコを見つける目印はピンクの毛糸です。皆さんもペネロペ姫と一緒に毛糸をたどって子ネコと追い掛けっこしてみませんか？

    田丸美穂(県子ども読書支援センター)

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