多くの小学校では1年生がアサガオを育てますね。皆さんも一度は育てたことがあると思います。ではアサガオは、どんな植物の仲間か知っていますか?
実は「サツマイモ」の仲間です。どちらも育つとツルが伸びます。「へえ」と思ったら、ぜひこの本を開いてみましょう。たくさんのアサガオの秘密に出合えますよ。
鮮やかな写真は、まるで目の前でアサガオを育てているよう。成長の様子を教えてくれます。写真は実物よりもかなり大きいのですが、おかげで細かい産毛や小さな芽、種の中に折り畳まれた双葉、花の中で成長するおしべなど、普段は見えない部分をはっきりと確かめることができます。
アサガオが朝早く開くのは、太陽が沈んでから約10時間後に咲くという習性があるからです。7月は日没が午後7時前後になるため、午前5時半ごろに花が咲きます。でも日没が午後5時頃になる10月は、午前3時半に開くのだそうです。
夏には地域のあちこちでアサガオの花を見掛けます。少し頑張って早起きして、本で得た知識を確かめてみるのもいいかもしれません。
遠藤 美弥子 (おはなしの会「おはなしの扉」)
▶お父さん・お母さんへの内緒話
一つの花の真ん中で色が赤と白に別れているアサガオがあります。名前は「黄斑入蝉葉白地紅時雨絞染分丸咲大輪」(きふいりせみばしろぢべにしぐれしぼりそめわけまるざきたいりん)です。他にも、バラのように幾重にも花びらの重なったものや、花びらがキクのように細いアサガオもあるんですよ。
対象年齢 | 小学校低学年ぐらいから |
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作者名等 | 赤木 かん子/作 藤井 英美/写真 |
出版社 | 新樹社 |