動物の鳴き声や車の音など、私たちの身の回りにはいろいろな音があふれています。この音を文字で表わすと、どうなるでしょう?
ページをめくってみましょう。「じどうしゃ ぶーぶーぶーぶー」「いぬ わんわんわんわん」「みず じゃあじゃあじゃあ」「かみ びりびりびりびりびりびり」。心地よい響きで、声に出して読みたくなります。
文字の配置も面白く、自動車のページでは、文字が走っているように真っ直ぐ並んでいます。別のページでは犬が上を向いて誰かにお話しているようです。破れた紙が描かれたページでは、文字があちこちに飛んでいるような配置。何だか楽しい気分になります。
手のひらサイズでシンプルな絵と言葉が赤ちゃんの興味を引きます。初めて読む絵本としても最適です。
鈴木 千春(秋田市中央図書館明徳館)
▶お父さんお母さんへの内緒話
擬音語や擬態語は「オノマトペ」とも呼ばれ、日常生活でもよく使われています。「じゃあじゃあ」は水の音、「びりびり」は紙が破れる音。文字を読んだり聞いたりするだけで、イメージできるのではないでしょうか。赤ちゃんにオノマトペで話し掛けたら、楽しいおしゃべりができそうです。「かんかんかんかん」「ぶーんぶーん」。さて、何の音かな?一緒に声を出して遊んでみてください。
対象年齢 | 赤ちゃんから(0歳~ ) |
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作者名等 | まつい のりこ/作 |
出版社 | 偕成社 |