暖かな春になり、動物や虫たちが冬眠から目覚め始めました。ところが、1匹のカエルがまだ眠ったまま。主人公の「がまくん」です。
友達の「かえるくん」がやって来て「おきなよ、はるが きたんだよ!」と呼びました。でもがまくんは「でたらめ いってらあ」と家の中から答えるだけ。かえるくんが「きみは おもしろい ことを みんな のがしちゃうよ」と誘っても、「5月の なかばごろに なったら、もう一かい きて おこしてくれたまえよ」と言って布団に潜ってしまいました。
今はまだ4月、「それじゃ それまで、さびしいよ」とかえるくん。がまくんの部屋にあるカレンダーを11月から4月まで破いてしまいました。さて、かえるくんはこの後どうしたと思いますか?がまくんはベッドから出てきたのでしょうか。
本には、この「はるがきた」を含め五つの話が載っています。どれもくすっと笑える内容で、友達がいるっていいなと思わせてくる心温まるお話です。
解説:佐藤智子(秋田市立新屋図書館「おはなしのしずく」)
▶お父さん・お母さんへの内緒話
この本に収められている「おてがみ」という話は国語の教科書にも載っています。小学校のころに勉強したお父さん、お母さんもいるかもしれませんね。このシリーズは全部で4冊。親子で楽しんでみてくださいね。
対象年齢 | 小学校低学年ぐらいから |
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作者名等 | アーノルド・ローベル/作 三木卓/訳 |
出版社 | 文化出版局 |