じてんしゃにのるひとまねこざる

 知りたがり屋の小ザルのジョージにとって、きょうは記念すべき日。黄色い帽子のおじさんと一緒にアフリカからやって来て、ちょうど3年目を迎えたのです。おじさんは今夜、ジョージをサーカスに連れて行ってくれると言いました。
 その前におじさんは、ジョージにすてきなプレゼントを用意していました。それはジョージの大好きな自転車でした。
 早速自転車で出掛け、得意の曲乗りを楽しむジョージ。その姿をたまたま見掛けたサーカスのおじさんが、ジョージをサーカスの団員に採用することに決めました。
 その日の晩の公演で、ジョージはラッパを吹きながら自転車の曲乗りを披露することになりましたが、サーカスのダチョウがラッパを飲み込んでしまいます。
 ジョージはさこから次々と"事件"を起こします。ハラハラ、ドキドキの展開が、読者の子どもたちの心を捉えて離さなくなることでしょう。最後にジョージは、その夜のサーカスの舞台に登場し、その場で黄色い帽子のおじさんとも再会します。その結末に至るまでの、奇想天外なジョージの冒険をお楽しみください。

  解説:金田昭三(児童文化研究家)
 
▶お父さん・お母さんへの内緒話
 昔から多くの子どもの心をわくわくさせ続けてきた「ひとまねこざる」のシリーズは、岩波書店から出版されています。どれも読み始めると止められない面白さに満ちています。図書館などを活用して、読み聞かせしてみてください。
 【2015年 マザーズタッチ文庫】
 

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対象年齢 5歳ぐらいから
作者名等 H・A・レイ/文・絵 光吉夏弥/訳
出版社 岩波書店