新しい年が明けました。皆さんはどんな1年の始まりを迎えましたか?1月1日、双子のネズミのウィリーとウィニーは生まれて初めて雪の中を歩き、1本の木と出会います。その木の名前はウッディ。2匹のネズミとウッディは友達になります。
毎月のようにやって来るウィリーとウィニーに、ウッディは四季折々の姿を見せてくれます。冬の間むき出しだったウッディの枝は、4月になるとつぼみが付き、5月には花と葉できれいな姿になります。9月になると、いい香りのおいしそうな果物をいっぱい実らせ、2匹におなかいっぱい食べさせてくれました。
2匹がウッディを思う気持ちも負けてはいません。動けないウッディを山火事から守ってあげたり、遠出する間ウッディが心配しないように札を置いていったり。12月にはクリスマスプレゼントも贈りました。これに対してウィニーは「わたし、おいしいチーズを一切れあげるわ」と言うのですが、どんなチーズなのでしょうか?
ウィリーとウィニーは、ウッディというすてきな友達に出会い、幸せな1年を送ります。幸せは思いやりの気持ちから生まれてくるものなのだと思えてきます。
解説:田丸美穂(県子ども読書支援センター)
▶お父さん・お母さんへの内緒話
この1年、子どもたちはウィリーやウィニーのように四季を感じ、いろいろな出会いや体験を通して大きく成長していくことでしょう。今年も皆さんにとって素晴らしい年でありますように。
【2015年 マザーズタッチ文庫】
対象年齢 | 5歳ぐらいから |
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作者名等 | レオ・レオーニ/作 谷川俊太郎/訳 |
出版社 | あすなろ書房 |