立体モデル大図鑑 恐竜のからだ

 一番強い肉食動物といわれている恐竜「T・レックス(ティランノサウルス・レックス)」。映画やアニメにも登場し、子どもたちに人気です。
 しかし、これまでT・レックスの化石はあまり発見されておらず、完全な骨格は一つも見つかっていないのだそうです。いまだ解明されていないことが多い恐竜です。
 例えば、恐竜の卵の化石は、今までに少なくとも80種類が発見されていますが、T・レックスの卵は見つかっていません。そのため、どんな巣だったのかも謎のままなのです。
 そこでこの本では鳥やワニなど、現在生きている動物と比べて、T・レックスの姿を推測しています。本の中にT・レックスの模型が丸ごとはまっているのが、最大の魅力。それぞれのページに、骨や内臓、筋肉など体のパーツが組み込まれ、消化や運動の仕組みを立体的に楽しむことができます。
 小学生向けの本ですが、パーツを触りながら、じっくりと恐竜の体を観察できますから、就学時前の子どもたちも楽しめると思います。

  解説:佐々木禎子(秋田市中央図書館明徳館)
 
▶お父さん・お母さんへの内緒話
 「恐竜の体の中は、どうなっているの?」という子どもの疑問に答えるのに、ぴったりなこの本。体の色、獲物の捕まえ方、頭の良さなど、いまだ分かっていない恐竜の姿を家族で想像し合うのも楽しいでしょう。
 【2015年 マザーズタッチ文庫】
 

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対象年齢 小学校低学年ぐらいから
作者名等 デニス・シャッツ/作 長谷川善和/監修 伊藤恵夫/訳
出版社 講談社