働く車が荷物を運んだり、高い所へ持ち上げたり。その仕事ぶり、活躍ぶりが見どころです。
登場する車を紹介しましょう。クレーン車、フォークリフト、消防車…。どの車もライトが目玉のように描かれ、思わず感情移入してしまいます。
見開きにアームやはしごを伸ばす前の車が1台ずつが描かれ、次の見開きで働く姿を見ることができます。車のどの部分がどうやって伸びていくのか、高くなるのかと子どもたちは興味津々。「(高い所に)とどくかな」とドキドキ、ワクワクしながらページをめくり、「とどいた!」と満足してくれることでしょう。気付けばみんな、絵本にくぎ付け。子どもたちが何度も繰り返し見たくなること間違いなしです。
「はたらくくるま」シリーズは、ほかに「よいしょ」「まかせとけ」もあります。カラフルな色合いと直線的なイラストで、乳幼児にも見やすい絵になっています。特徴ある車の活躍を楽しんでください。
解説:仁村由美子(聖霊女子短期大学付属幼稚園・保育園)
▶お父さん・お母さんへの内緒話
働く車が動く場面では、誘導員さんの「オーライ」という掛け声や、機械が動くときの「キー、ガシャン」「ウイーン」などの音を付けて読んでみると楽しいですよ。乗り物絵本と出合い、積み木やブロック遊びが大好きになる子がいます。道路や路線、工事現場、町づくりなどに興味を持つ子もいます。たくさんイメージを広げて、遊びの世界へつなげていきましょう。
【2015年 マザーズタッチ文庫】
対象年齢 | 赤ちゃんから(0歳~ ) |
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作者名等 | 三浦太郎/作 |
出版社 | 偕成社 |