10月31日のハロウィーンを前に、紹介したいのがこの絵本です。
ある日、魔女がカボチャの種を畑に植えました。草むしりや水やりをして、一生懸命育てたカボチャは、大きく大きくなりました。
いよいよ明日はハロウィーン。魔女はカボチャのパイを作るため、大きなカボチャを収穫しようとしました。「ぐいっ! うぐっ!」と引っ張りますが、カボチャはあまりに重すぎて、びくともしません。
そこへ幽霊がやって来て、「あんたには大きすぎるよ」と代わりにカボチャを引っ張ってくれました。ほかにも吸血鬼やミイラ男などハロウィーンおなじみの不気味な応援団が次々とやって来て手伝いますが、カボチャは動きません。
疲れ果てたみんなの前に、1匹の小さなコウモリがやって来て「うまいやり方を知ってるよ」と、ある方法を教えてくれました。
さて、魔女はカボチャのパイを作ることができたのでしょうか。お化けに加え、墓場やどくろの飾りなど、怖いものも登場しますが、とても楽しい絵本です。
解説:遠藤美弥子(おはなしの会「おはなしの扉」)
▶お父さん・お母さんへの内緒話
ハロウィーンは、悪霊や魔女から身を守るために仮面を付け、火をたいたのが始まりとされています。だからハロウィーンでは、お化けの仮装がおなじみですね。ちなみに作者は小さいころからロシア民話の「おおきなかぶ」が大好きだったそうですよ。
対象年齢 | 5歳ぐらいから |
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作者名等 | エリカ・シルバーマン/文 S・D・シンドラー/絵 おびかゆうこ/訳 |
出版社 | 主婦の友社 |