だるまちゃんとかみなりちゃん

 夏の空に、稲妻とともに響く雷の音。思わず耳をふさいでしまう子もいますよね。
 雨の中、傘を差して外に出ただるまちゃんは大きな雷に遭遇します。その時に落ちてきたのが、小さなかみなりちゃんでした。だるまちゃんは泣いているかみなりちゃんを慰め、木に引っ掛かった「へんなまるいもの」を取ってあげようと悪戦苦闘します。すると大きなかみなりどんがやってきて、親切なだるまちゃんを雲の上の雷の世界へ招待してくれました。
 雷の国は電気エネルギーが豊富で、とても先進的。みんなが雲に乗って自由自在に飛ぶ様子は、まるで未来の世界です。だるまちゃんはここでかみなりちゃんたちと遊んだり、ごちそうを食べたり、楽しく過ごします。「へんなまるいもの」の招待も分かりました。
 ぜひ、だるまちゃんと一緒にかみなりちゃんの住む世界に行ってみてください。雲の上にすてきな世界があると知ったら、雷の音が怖くなくなるかもしれません。

  解説:田丸美穂(県子ども読書支援センター)
 
▶お父さん・お母さんへの内緒話
 表紙には楽しそうに笑うだるまちゃんとかみなりちゃんの姿。雷の世界から帰っただるまちゃんは家族とだんらんします。仲良しの友達がいて、安心できる家族がいて…。だるまちゃんの絵本には子どもの幸せが詰まっています。シリーズは全7冊ありますよ。

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対象年齢 3歳ぐらいから
作者名等 加古里子/さく・え
出版社 福音館書店