絵本の表紙を開くと「これは、ペチューニアというなまえのおばかさんのがちょうのおはなしです」という説明があるように、主人公のペチューニアは少しばかりおばかさん。
絵本は、ペチューニアが1冊の本を拾うところから始まります。本を拾ったペチューニアは農場主の「本を持ち、これに親しむものは、かしこくなる」という言葉を思い出します。
ペチューニアは言葉通り、本を翼にはさんで、いつでもどこでも持ち歩くことにしました。すると自分が賢くなったような気になっていきます。あんまり得意になったので、首がどんどん伸びていきました。
ペチューニアは、動物たちの相談にどんどんのってあげるようになります。「おんどりのとさかはなぜ赤いの?」「箱にはなんて書いてあるの?」などなど。ペチューニアはみんなの悩みを無事に解決できるのでしょうか?
ペチューニアのおばかさんな行動にハラハラドキドキ。とっても楽しく読み進められます。最後のペチューニアの気づきにも注目してみてくださいね。
田丸美穂(県子ども読書支援センター)
対象年齢 | 5歳ぐらいから |
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作者名等 | ロジャー・デュボワザン/作 松岡 享子/訳 |
出版社 | 冨山房 |