題名からお分かりのようにクイズの絵本です。どのページも「なーんだなんだ」という呪文のような言葉で始まり、リズムよく謎が明らかになっていきます。
絵本の中から少しずつ、ある動物が姿を現します。最初は黒い丸。次は丸が二つ、さらに目が二つ出て、鼻も。そして、最後に出てくるのは、日本で人気者のあの子です。小さな聞き手は絵を見ながら、「あれかな、これかな」と考え、熱心に次のページを待ちます。
好奇心、自分で考える喜び、答えが見事に当ったときの達成感。どれをとっても、子どもの心を満足させてくれる絵本です。
ネタバレですが、この絵本の主人公はパンダです。赤ちゃんは「パンダくん」と呼ばれているので、上野動物園の人気者シャンシャンではないのかも。でもね、パンダの性別ってとても分かりにくいそうです。
私が子どものころ、トントンという赤ちゃんパンダが上野動物園にいました。当時はオスと思われていましたが、大きくなって実はメスだったと分かりました。シャンシャンもひょっとしたらってことがあるかもしれませんよ。
遠藤美弥子(おはなしの会「おはなしの扉」)
対象年齢 | 赤ちゃんから(0歳~ ) |
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作者名等 | カズコ・G・ストーン/作 |
出版社 | 童心社 |