子どもたちが大好きなしりとり遊びのお話です。でも、ただのしりとりではありません。「ヘンテ・コスタ」という人がつくった森「へんてこもり」でしりとりをすると、信じられないようなことが次々と起こるのです。
ある日、「そらいろようちえん」の仲良し4人組が、へんてこもりで動物しりとりをしていました。「ぞう」から始まって、「うし」「しろながすくじら」と順調に続きます。ところが仲間のブンタが「ま」でつまずいてしまい、「まるぼ」と叫びました。
「まるぼ」という動物はいませんから、これで終わりになるかと思いきや、やかんにそっくりな動物がやってきて「おれが、まるぼだ」と主張します。
「まるぼ」の次は「ぼさこう」が、その次は「うるりんぞ」が現れました。また尻尾のない「うま」は「ぼくは『う』って動物なんだ、しっぽは『ま』になってとれちゃったからね」と言います。
へんてこもりの「へんてこしりとり」はどこまで続くのでしょう。そして仲良し4人組は無事に幼稚園に帰れたのでしょうか。本を開いてお話の続きを確かめてみてくださいね。
解説:遠藤美弥子(おはなしの会「おはなしの扉」)
▶お父さん・お母さんへの内緒話
ものすごいスピードで言葉を吸収していく子どもたち。しりとりのほかにも、逆さ言葉、なぞなぞなどさまざまな言葉遊びに熱中する時期があります。言葉の並べ方や音に反応する鋭さに、大人はかなわないと感じることも多いと思いますが、子どもに負けないように頑張って遊びましょう。
対象年齢 | 小学校低学年ぐらいから |
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作者名等 | たかどのほうこ/作・絵 |
出版社 | 偕成社 |