「いないいないばあ」や「おつむてんてん」、「いいおかお」、「じょうずじょうず」などのまねっこ遊びは、赤ちゃんとの楽しいコミュニケーションの方法です。絵本の題材となっている「ねんね」もその一つです。
「ねんねは?」と言われると、赤ちゃんはほっぺに手をあてて、かわいい目をつむってみせるでしょう。
絵本の表紙のねんねしている犬の姿は裏表紙まで続いていて、子どもの目を引きつけます。猫のかわいいねんね。母親の羽根の下で安心して眠るひよこたち。最後には、モモちゃんもねんね。モモちゃんは、大好きなふわふわの毛布やお人形と一緒です。
赤ちゃん向けの絵本は、読み聞かせをしてももちろん喜ばれますし、絵本で紹介されているまねっこ遊びを親子のコミュニケーション遊びとして繰り返し行っても、赤ちゃんは喜ぶことでしょう。
作者の松谷みよ子さんは、まねっこ遊びがテーマの『いないいないばあ』や『いいおかお』など9冊の「あかちゃんの本」を童心社から出版していますが、このシリーズは日本の赤ちゃん絵本のさきがけとなったものです。
金田昭三(児童文化研究家)
対象年齢 | 赤ちゃんから(0歳~ ) |
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作者名等 | 松谷 みよ子/文 瀬川 康男/絵 |
出版社 | 童心社 |