れんけつガッチャン

　黄のヘルメットをかぶったタコの誘導で、車庫から出てきたのはおさるの電車。さあ、出発です。おさるは運転手の帽子をしっかりかぶり、忘れずに指さし確認。タコも乗せて緑の線路をコトンコトンと進みます。
　その先で待っていたのはダチョウの特急。おさると同じく運転手の帽子がカッコよくキマッています。ここでまた誘導係のタコの出番。２本の黄の旗を振って、「オーライオーライ、れんけつ…ガッチャン」。無事に連結したら、おさるからダチョウに運転交代です。
　その後もチーターの新幹線、もぐらの地下鉄、クマの機関車が次々に連結し、列車はどんどんつながっていきます。
　でも、機関車のすすでみんな真っ黒に。ここで登場したのが、またまた誘導係のタコでした。タコのおかげで無事に終点到着。動物たちは、バンザーイ！
　切り絵をうまく生かした見やすい絵は、子どもでも親しみやすいです。「ガッチャン」の音の繰り返しや電車に合わせたさまざまな擬音語は、子どもと声に出して楽しめます。その他にも、動物たちの乗っている場所を探したり、線路をたどったりといろいろな楽しみ方ができる絵本です。

田丸美穂(県子ども読書支援センター)

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