うんこ日記

 とてもストレートなタイトルの絵本です。あまりのストレートさに思わず笑ってしまいます。物語の主人公はしょうへい君。1週間の旅から帰ったお父さんに、しょうへい君は自分が描いた絵日記を見せました。
  
「なんだ、しょうへい。これは?」とお父さんはとても驚きました。絵日記はなんと、うんこの絵。びっくりするようなでっかい7段のうんこの絵でした。
  
1段目は「とうさんの出かけた月曜日の夜のおみそしる。わかめはぼくが、切ったのさ」。2段目は「とうさんのいない火曜日の夜のほうれん草のごま和え。赤いくきのところも食べたんだ」。
  
3段目は豚汁、4段目はゴーヤチャンプル・・。7段目にはこれからお父さんと食べるはずのエビフライが、そのままの形で重なっています。
  
しょうへい君はお父さんがいない間、お母さんのご飯をモリモリ食べて仲良く過ごしていたんだよ、と伝えたかったのでしょうね。
  
うんこの観察日記ではありませんし、絵もリアルではありません。かわいらしく描かれていますのでご安心ください。ほほえましい家族の表情にも注目の1冊ですよ               

千葉智晴(木育パパサークル「あきた木木遊び隊」)

2017マザーズタッチ文庫へ進む

対象年齢 5歳ぐらいから
作者名等 村中 李依/作 川端 誠/絵
出版社 BL出版