はじめてのうちゅうえほん

 もうすぐ七夕。夜空を眺めてお星様に願い事をする子どもは多いことでしょう。月や星は子どもにとって身近で、絵本にもよく出てきます。この本は子どもが宇宙について抱く疑問をストーリー仕立てで説明しています。
 前半は月と太陽系の星を紹介しています。距離や単位は、子どもでも想像しやすいよう工夫されています。例えば地球と月の距離約38.4万キロは、月まで行くのに必要な日数で表されています。また直径約139.2万キロの太陽について「もしも太陽がスイカくらいの大きさだとしたら、地球はスイカの種よりも小さい」など面白い例えもあります。
 後半の内容は、地球の成り立ちや人工衛星、国際宇宙ステーションなど。この本を読むと身近に感じられ、私たちの住む美しい地球を大切にしたくなります。図鑑はまだ難しい小さい子どもたちにお薦めです。
 
  解説:佐々木禎子(秋田市中央図書館明徳館)
 
▶お父さん・お母さんへの内緒話
 10日の夕方は西の空を見上げてみましょう。金星が「最高光度」を迎え、まばゆい光を放ちます。また8月12日から14日の明け方にかけては三大流星群の一つ「ペルセウス座流星群」の活動が活発になります。たくさんの流れ星を観察するチャンスです。みんなの願いが天に届きますように-。

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対象年齢 小学校低学年ぐらいから
作者名等 てづかあけみ/さく・え 的川泰宣/【監修】
出版社 パイインターナショナル