だっだぁー

 何もできないと思われがちな赤ちゃんですが、上手なことがたくさんあるそうです。
 まずは観察上手。目を合わせて声を掛けると、じっとこちらを見つめてくれます。
 それからまねっこ上手。まねの仕方は月齢や成長、興味の度合いによって少しずつ違いますが、いろいろなことをまねしてきてくれます。
 赤ちゃんは、まわりからいろいろなことを吸収して大きくなっていくんですね。そんな赤ちゃんは、まわりの人たちと遊ぶのも大好きです。遊びの一つに言葉遊びがあります。
 この絵本は擬音語で構成されているので、まだ言葉を話せない赤ちゃんでも一緒に声を出して楽しめます。むしろ赤ちゃんたちのほうが上手かもしれません。本文には大人が発音しにくく、理解できない言葉が次々出てきます。でも、いろいろな声色や拍子をつけて読んでいるうちに、赤ちゃんとおしゃべりしているような気分になれます
 ちなみに、絵本の中に出てくる粘土の顔は赤ちゃんの守り神だそうです。変な顔ですが、勇気を出してまねしながら読んであげると、さらに楽しめそうですよ。


田丸美穂(県子ども読書支援センター)

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対象年齢 赤ちゃんから(0歳~ )
作者名等 ナムーラミチヨ/作
出版社 主婦の友社