「もしもしカメよカメさんよ」と歌いながら遊ぶものと言えば、けん玉ですよね。日本人なら誰でもなじみのあるけん玉。実は世界中にはいろいろな形のけん玉があるのです。
この本ではヨーロッパの人形型や中南米の帽子型といった多種多様なけん玉が紹介しています。日本にもヨーヨーと合体したけん玉などあまり知られていないけん玉もあります。
私たちが見慣れているけん玉は、けん先、大皿、小皿、中皿に大きな玉がある形です。これは大正時代に日本で生まれ、当時は「日月(にちげつ)ボール」と呼ばれていたものです。大正13年ごろに全国的に大流行して普及したそうです。
遊びの技も増え、当時の競技会では25種の技で競っていました。25種の中には今でも同じ呼び名の技があります。「とめけん」、「ろうそく」、「飛行機」などはご存知の方も多いかと思います。
中でも、けん先に玉を入れる「とめけん」は初級の技としては結構難しいですが、決まった時は飛び上がるほどうれしくなりますよ。ひざを使って玉を垂直に上げるのが成功のこつです。
この冬休みは親子でけん玉の成り立ちや歴史を学びながら、数々の技にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
千葉智晴(木育パパサークル「あきた木木遊び隊」)
対象年齢 | 小学校低学年ぐらいから |
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作者名等 | 丸石 照機、千葉 雄司、鈴木 一郎/著 日本けん玉協会/監修 |
出版社 | 文溪堂 |