山のごちそう どんぐりの木

 どんぐりの木を見ることがありますか。県内にはコナラ、ミズナラなどどんぐりの木が豊富にあります。
 この絵本ではコナラのどんぐりがどのようにできるか、コナラの木が動物とどのように関わっているのかを知ることができます。
 物語は、コナラの枝の新芽が堅いりんぺんに覆われる冬から始まります。春になると、芽が膨らみ、短いひものような雄花が咲いた後に、雌花が咲きます。
 秋には、茶色のどんぐりが、風に揺すられて地面にたくさん落ちます。動物たちはこれを待っています。鳥はどんぐりを丸のみし、クマは冬眠に備えてもりもり食べます。  

   どんぐりの木は人間も利用しています。木の幹は椎茸栽培のほだ木や炭になります。昔はどんぐりを食べたこともあったようですが、今は木工作品の飾り付けに使うことの方が多いでしょうか。
   どんぐり拾いは秋を実感できる楽しいイベントです。ただ、最近はクマの出没情報が非常に多いので、森林公園などに入るときは夢中になりすぎて深入りしないようにしてくださいね。
               

千葉智晴(木育パパサークル「あきた木木遊び隊」)

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対象年齢 小学校低学年ぐらいから
作者名等 ゆのき ようこ/文 川上 和生/絵
出版社 理論社